今日は眼瞼下垂についきお話させていただきます。
眼瞼下垂とは瞼を挙上する筋肉の機能低下により瞼を十分に挙上することが困難で目が開けにくくなる状態のことを言います。
眼瞼下垂症は主に先天性、後天性まだその他の原因による開瞼障害と3つの分類に分けられており、眼瞼下垂症を発症した8割の方が後天性です。
本日も後天性の眼瞼下垂症につきお話したいと思います。
後天性の眼瞼下垂症の原因は加齢による筋肉の変性、慢性刺激による筋肉付着部の腱膜の損傷と考えられます。ここでいう慢性刺激とは
長年のコンタクトレンズの使用によって瞼が裏側からこすられ続けたり、花粉症によるかゆみで瞼を頻繁にこすったりということです。
眼瞼下垂症を発症すると開瞼障害、肩こり、頭痛、睡眠障害、めまい、自律神経失調、気分・不安障害、眼瞼・顔面の痙攣などの症状がでることがあります。
そして瞼を挙げるために必死になっておでこを挙げてしまうため、おでこにもしわができてしまいます。
眼瞼下垂症の治療法は手術しかありませんが、手術することによって上記症状が改善され、二重になり目が大きくなります。そして何より見やすくなり
眉間やおでこにしわが寄ることが無くなります!!!手術に対して抵抗がある方は多くいます。実際に手術すると決めて来院されてもやっぱりと言って、
とどまる方は少なくありません。ですが、手術した後はほとんどの患者さんがしてよかったと喜びます。やっぱり二重になり、目も大きくなって見やすくなるから
嬉しいですよね。しわも無くなるし。。。
眼瞼下垂症の手術は日帰りで行うことが可能であり、保険適用です。3割負担の方はご自身の負担が5万円弱ぐらいです。1割の方は1万5千円ぐらいです。
手術時間は1時間半から2時間であり、局所麻酔下での手術になるので意識はあります。手術自体の痛みはほとんど無いですが、麻酔の注射が痛いぐらいです。
術後は上瞼をガーゼでしっかり覆います。手術当日は入浴、運動、飲酒は避けてください。翌日から可能です。アイメークやコンタクトレンズは術後2週間から可能です。
術後1週間は腫れが強く1か月までは腫れます。そして3か月ぐらいまではむくんでる様な目になります。でも腫れていても手術直後から見やすくなるので、皆さん嬉しそうです。
眼科でも眼瞼下垂症の手術を行っていますが、私たち形成外科医は瞼を挙げて見やすくするという機能改善のみならず、きれいな目に仕上げて見やすくするという
整容面もきちんと考慮して治療計画を立てることを目標としていますので、瞼が下がって目が見にくいという悩みをお持ちの方は是非一度当院へお越しください。